映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ／天地黎明」

英米に蹂躙される中国大陸。武術の達人であるフェイフォンは、中国の現状を憂い、一方で武術家同士の闘いに巻き込まれていく・・・。

中国の英雄フェイフォン、ストーリ。リー・リンチェイのアクションは、流れるようで見ていて美しい。達人たるフェイフォンにぴったり。中国の動乱時代に生きる武術家という設定（実在の人物なんだけれども）が、暗い影を与えています。これが、単純明快な話が多いカンフー映画よりもドラマ性を与えていて、見ごたえあり。

このシリーズ、見直して正解だった。 

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ／天地黎明（字幕版）

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映画「大統領の執事の涙」

かつては畑で働く奴隷だったセシルは、ホテルのボーイとなり、ホワイトハウスの執事となる。大統領の傍で激変するアメリカを目撃することになる。だが、父親としては息子との間に生まれた距離に心を痛めるのであった・・・。

実在の執事をモデルとした映画。アメリカは決して自由と平等の国ではなかった。黒人は奴隷だったし、理不尽な扱いを受けたきた。主人公は最後まで傍観者でしかなかった。しかし、彼が息子を抱きしめた時、彼が彼の人生の主人公になったのではないか。

歴史の激動・意義からすると、淡々として傍観者たる視点。過激な描写は抑え気味だけれども、示唆をうまく入れつつ丁寧な映画だった。

大統領の執事の涙（字幕版）

映画「アポロ 11 [完全版]」

アメリカは国の威信を賭けて月に人を送るアポロ計画を発動させた。そして遂にアポロ１１号で月面に人類到達するのである。この映画は、アメリカの公文書管理局と航空宇宙局（NASA）によって探し出された秘蔵記録を元に作られたドキュメンタリーである・・・。

映像の鮮明さに驚き、迫力にさらに驚き、そして、その偉業にも驚く。ただ、淡々と記録が映し出されるだけだ。映画と言って良いのかどうかも分からない。だが、今まで見たアポロ計画の映像の中でも高画質で、追体験している気分になれる。

伝えるべき人類史の映像記録だと言わんばかりのストイックな映画。

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映画「空飛ぶタイヤ」

走行中のトラックの外れたタイヤは歩行者の親子を直撃し女性が死亡した。赤松運送会社の整備不良を疑われるが、社内調査では若い整備士の法定整備以上のきっちりとした仕事が行われていた。しかし、自動車会社は事故調査の結果、整備不良との見解で押し通そうとするが・・・。

三菱自動車のリコール隠しのエピソードを下敷きにした池井戸潤氏の小説の映画化。小説は面白い。だから、ちょっとどうかなぁ・・・と思いつつ。長瀬の抑え気味ながらの熱血社長の雰囲気が出てて、よく纏まってた。

正しいことを貫くこと。大きな力に抵抗すること。

そういう姿には勇気をもらえる。

空飛ぶタイヤ

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空飛ぶタイヤ　上下合本版 (講談社文庫)

映画「トゥームレイダー」

冒険家ララは、父の隠し部屋である謎めいた星座を表した古代の物体を発見する。しかし、それを欲している秘密結社が奪還を目指して動き出す。二丁拳銃を操り、才気と運動能力で、父の残した古代遺跡の謎を解くことができるのか・・・。

古代遺跡の謎とアクションを楽しむ映画。原作の雰囲気も大事にして、アンジェリーナ・ジョリーのアクションも伸び伸びしていて楽しめる。冒頭の二丁拳銃アクションは最初はもう少しそれらしく見せてほしいなぁ・・・と感じてしまったが、細かいことはだんだん気にならなくなる。

古代お宝冒険物でタフな主人公好きなら楽しめます。

CG多用されてないし、ワイヤーアクション多めだから、重量感というか実体感というかある仕上がり。

トゥームレイダー (字幕版)

bwgift.hatenablog.com

映画「私はヒーローそれともヴィラン？よみがえれ勝連城」

華那は同級生の美鈴を訪ね沖縄に帰郷する。セレクトショップの社長で東京で頑張っていた華那は東京での悩みを引きずりつつ、城砦跡に勝連城を蘇らせようというボランティア活動に加わることになるのであった・・・。

美しい沖縄の風景が目を引く。ありがちだちな悩みと逃避の旅を描くのだけれども、背伸びをしない構成で、舞台の勝連城の景色も楽しみつつ、沖縄の癒やしを感じることができる。

世界遺産を舞台としたドラマ映画。沖縄の景色は美しくて反則だなぁ、と思いつつ、意外に楽しんでしまった。同じ様に世界遺産を舞台にしたドラマってありだと思う。

私はヒーローそれともヴィラン？よみがえれ勝連城

映画「13デイズ」

米ソ冷静時代の1962年。ソ連がキューバに基地を建設しているのが発覚した。核が搭載可能なミサイル基地である。ジョン・F・ケネディ大統領以下、アメリカは全面核戦争の危機を回避すべく、ギリギリの判断を迫られるのであった・・・。

 キューバ危機をドキュメント風に描く。刻一刻と危機が迫る。核時代の大国間の戦争の落とし所を探りながら、緊迫したやり取りが続く。航空機の偵察など作戦のシーンも迫力ある。

一歩間違えたら、全面核戦争。もしかすると、事実はもっと切迫していたのかもしれない。 

13デイズ(字幕版)

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