脱獄王と呼ばれた「白鳥 由栄」をモデルとした単発トラマ。
看守と懲役囚の静かな戦いの物語。囚人である佐久間は脱獄を繰り返す。想像を絶する忍耐と様々な手口で脱獄をする。脱獄を繰り返す佐久間の執念と理不尽さを極端に嫌う姿は奇異に感じる。不気味さすら感じさせる白鳥の心が物語が進むに従って垣間見れてくる。
戦中から敗戦の時代を獄中生活から感じ取ることも出来る。
怪演というべきか山田孝之の演技でどんどんと引き込まれる。ビートたけしが愚直な看守をしっかりと演じる。先入観なしで見始めた。原作も読んでみたい。
府中刑務所での刑期を終えた白鳥は、どんな表情をしていたのだろうか。