大手都市銀行ACB。日比谷公園を取り囲む一角に本社がある。ACBではバブル期に総会屋への不正融資の処理を先延ばしをするボード(経営陣)は、ACBは大丈夫だと旧態依然の考え方であった。危機感を持つ中堅行員4名がその思いを共有していた矢先、東京地検特捜部が本店に家宅捜索に入る。後手に回るボードの対応。ACBの呪縛は解くことができるのか・・・。
実話をモデルにした経済映画。銀行、大蔵省、投資家といった基本的な知識はないと立ち位置が分からないかもしれない。会社員(この場合は行員だが)のドラマはスーツ姿ばっかりだし絵面も地味。しかも実話ベース。だが、役所広司をはじめとする役者の演技や演出で引き込まれる。
派手ではないけれども、是非見てほしい経済映画の一本。もちろん、機会があれば原作も是非。
いや、まぁ、冒頭の役所広司の入社式はかなり無理ある。
小説も是非。