空を見たら浮かんでいた。

映画・動画の視聴記録を淡々と。

映画「十二人の怒れる男」

  殺人事件の容疑者は少年だった。陪審員は有罪・無罪について議論を始める。証拠や証言は少年に不利なものばかりであった。だが、一人の陪審員が有罪に異議を主張する。有罪と考える陪審員が徐々に無罪へと傾いていく・・・。

 

 ロジックを組み立てていき、先入観を一つ一つ排除していくストーリと役者の演技が素晴らしい。議論が白熱するにつれ、グイグイと引き込まれる。息苦しさすら感じてくる。その中で緩急もあり。陪審員の役柄も絶妙。

 

 本当に少年は無罪だったのか、それとも・・・。陪審員制度と民主主義。合理的な疑いがあってこその司法。考えさせられる。

 

 蒸せるような熱気を感じる議論が終わり、雨上がり、帰路に向かうシーンは爽快さとふーっと息が漏れる安堵を感じた瞬間でもあった。