ナチスはユダヤ人を迫害し、収容所に送り殺害を始めた。ユダヤ人は、子供も大人も収容所へ送られ始めた。残酷な仕打ちを目の当たりにした実業家であるシンドラーは、彼らを工場に雇うことで救い始めるのである・・・。
シンドラーは、決して正義感に溢れた高尚な思いからユダヤ人を救ったのではないのだろう。友人がアウシュビッツに送られる、工場の労働力としてユダヤ人を雇うことで、理不尽な思いを募らせる。そして、最後の強烈な思いとなって現れる。
長く視聴する勇気がなかった。残酷な描写が現れ続けるのではないか、それのみが脳裏に焼き付くのではないかと思ったからだ。監督の狙いではなかったのだろうが、幸いにもモノクロのパートカラーとよくできた脚本でストーリーを追えた。
スピルバーグ監督が世に送り出した心に残る作品。