戦前、カナダに渡った日本人達。彼らは、移民先のバンクーバーで過酷な労働をしながらお金を稼ぎ暮らしていた。日本人街にできた野球チーム、「asahi」。体格の良いカナダ人に連戦連敗であった。なんとか一矢を報いようと、奮起するのであったが・・・。
実話をもとに、日本から離れ生きる人々を淡々と描く。野球を通じて、カナダ社会に溶け込みつつ、世界情勢に翻弄される。高揚感を煽るわけでもなく、その時代のようにどことなく暗いトーンで描かれる。
ままならない現実。だが、チームの栄光だけは後世で輝いた。
散漫な印象があるのは意図したところなのか、それとも・・・。