映画「グランド・ジャーニー」 - 空を見たら浮かんでいた。

フランスで雁の研究者は、絶滅危惧種の雁を救うため、安全な渡りのルートを雁に教えることを思い立つ。それは、雁と一緒に空を飛び、渡りに随行するというものだった。そんな父親の計画に巻き込まれ、携帯の電波も届きにくい場所での生活に息子は戸惑うのであった・・・。

巻き込まれた少年が無謀な計画を遂行する羽目になる。雁が次第に大きくなり、なついてくる姿がかわいい。その雁たちが渡りへと飛び立ち、空飛ぶ姿も美しい映像で楽しめる。少年と雁との触れ合い、そして、道中での人間との触れ合い。なんだかじわりと感動してしまう。

家族愛の人間ドラマや、自然保護がこうした行動だけで単純に解決できる問題ではないことも触れられている。映像美も含めてバランスよくまとまった作品でした。