第二次世界大戦。圧倒的なドイツ軍の侵攻により、イギリス軍は撤退を余儀なくされる。さらにドイツ空軍はイギリス本土への攻撃を始める。祖国を失ったポーランド人戦闘機乗りはイギリス軍に志願し、航空作戦へ参加するのであった・・・が。
優秀な戦闘機乗りではあるが、言葉や粗野な行動からポーランド戦闘機乗りは、イギリス軍からも歓迎されていなかった。苦しい戦況のため、イギリス軍は彼らを投入する。当時の実話を背景に、軍人らの戦争を描いている。全体的に抑えた演技で地味な映画だし、史実からも後味の良い話ではない。航空戦の描写も地味で駆け引きも物足りない印象はある。ただ、実際の戦闘とはそういうものなのかもしれない。
戦争の救われなさを感じる。親しい人々を失うこと、国を失うこと。戦い抜いても、救われない人々。