目を覚ますと、無機質なコンクリートの部屋。中央には上下を貫く四角い穴が穿たれ、そこは「48階層」だった。上層から豪勢な料理を載せた台座が降りてくるが、下に届くのは上の住人が食い散らかした残飯のみ。逃げ場のない縦型の閉鎖空間で、生き残りをかけた日々が始まるの・・・だが。
極端な設定で格差社会を描き出したシチュエーションスリラー。階層によって人間の善意や尊厳が呆気なく崩壊し、剥き出しになるエゴと醜悪さに息が詰まる。世界の成り立ちや結末については謎が多く、明確なオチを求めると少し好みが分かれるかも。とはいえ、人間の本性を抉り出す不気味な世界観と緊張感には最後まで釘付けにさせられる。
極限状況で人間の醜悪さを突きつける、ソリッドシチュエーション思考実験映画。ちょっとグロいの苦手な方にはお勧めしません。









