空を見たら浮かんでいた。

映画・動画の視聴記録を淡々と。

映画「プラットフォーム」

目を覚ますと、無機質なコンクリートの部屋。中央には上下を貫く四角い穴が穿たれ、そこは「48階層」だった。上層から豪勢な料理を載せた台座が降りてくるが、下に届くのは上の住人が食い散らかした残飯のみ。逃げ場のない縦型の閉鎖空間で、生き残りをかけた日々が始まるの・・・だが。

 

極端な設定で格差社会を描き出したシチュエーションスリラー。階層によって人間の善意や尊厳が呆気なく崩壊し、剥き出しになるエゴと醜悪さに息が詰まる。世界の成り立ちや結末については謎が多く、明確なオチを求めると少し好みが分かれるかも。とはいえ、人間の本性を抉り出す不気味な世界観と緊張感には最後まで釘付けにさせられる。

 

極限状況で人間の醜悪さを突きつける、ソリッドシチュエーション思考実験映画。ちょっとグロいの苦手な方にはお勧めしません。

 

 

映画「マインクラフト・ザ・ムービー」

採掘場で謎のキューブを見つけたスティーブは、すべてが四角いブロックに支配された未知の世界へ転送されてしまう。そこは、無限の創造と驚きに満ちた魅力的な世界であったのだが・・・。

 

世界的人気ゲームの世界観を、ハラハラドキドキのアドベンチャーとして映像化。今回は吹き替えで鑑賞。散りばめられた原作の小ネタとギャグの連続で、子供から大人まで楽しめるのでは。展開自体はお約束重視の直球ルート。とはいえ、この賑やかさはファミリー映画として悪くない仕上がりでした。

 

ゲーム愛とともに、親子で気楽に笑顔になれるゲーム映画。

 

 

映画「勇者たちの戦場」

イラク戦争末期、帰還直前に敵の奇襲攻撃に巻き込まれた部隊。激しい戦闘で心身に深い傷を負った軍医や兵士たちは、ようやく母国へと生還を果たす。しかし、待望の故郷に戻っても心の平穏は訪れず、それぞれが癒えないトラウマに苦しみ続けることとなるのだが・・・。

 

原題は『HOME OF THE BRAVE』。派手な戦争アクションを期待させる邦題で少々損をしている感はあるものの、帰還兵たちが直面する厳しい現実を描いた重厚なドラマ。サミュエル・L・ジャクソンをはじめ渋い実力派が揃い、地味ながら考えさせられる作品。ただ、終始重苦しい空気が漂うため、気楽に楽しみたい時には少し辛いかも。

 

戦場を生き延びた兵士たちが、故郷で向き合うもうひとつの現実を描いた作品。

 

勇者たちの戦場(吹替版)

勇者たちの戦場(吹替版)

  • サミュエル・L・ジャクソン
Amazon
勇者たちの戦場(字幕版)

勇者たちの戦場(字幕版)

  • サミュエル・L・ジャクソン
Amazon

 

映画「ランニングマン」

貧困層が富裕層に搾取される近未来。重い病気を患う娘を救うため、思い詰めたベンは、妻の反対を押し切って高額賞金のかかった殺人ゲームショーへの出演を決断する。追っ手から逃げ延びることができなければ待つのは死のみ。生き残りをかけた過酷な挑戦が始まった・・・のだが。

 

スティーヴン・キング原作による、悪趣味な富裕層向けデスゲームでのサバイバルと反抗を描いた作品。主演の熱演も手伝って、理不尽な逃亡劇をテンポよく楽しめる。展開自体はお約束の王道ルートを辿るため、目新しさを求めると少し物足りないかも。とはいえ、この手のディストピアやデスゲームものが好きなら手堅く楽しめるはず。

 

長編シリーズを追う必要もなく、映画一本でサクッと楽しめる王道デスゲーム映画。

 

ランニング・マン(字幕版)

ランニング・マン(字幕版)

  • デレク・フィリップス
Amazon

 

映画「免許返納?」

実力派俳優の南条は、愛車フェラーリでのドライブをこよなく愛していた。若き日に出演したバイク映画の情熱が忘れられず、再びアクション映画への出演を夢見ていた南条だったが、ある日、旧友である俳優・尾崎の事故に際して発したコメントがきっかけで、なぜか世間から「免許返納」を迫られる流れになってしまい・・・のだが。

 

主演・舘ひろしによる大人の日常コメディ。『免許がない!』のキャスト陣をはじめ、懐かしい顔ぶれがずらりと集結して繰り広げるドタバタ劇。高齢ドライバー問題という現代的なテーマを人情ドラマを交えて、笑いへと昇華していく終活的ストーリー展開。前作を知るなら思わずニヤリとしてしまう小ネタも満載で、気負わずに楽しめる仕上がり。

 

シニア世代の悲喜こもごもを軽快に描いた、大人のドタバタ喜劇映画。

免許返納⁉

免許返納⁉

  • 舘ひろし
Amazon

 

免許がない!

 

映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」

帝国が崩壊し、新共和国の統治下でも残党や無法者が跋扈する混沌の銀河。孤高の賞金稼ぎ・マンダロリアンは、強いフォースを秘めた小さな相棒グローグーを守りながら、危険な任務へと身を投じていくのであった・・・が。

 

スター・ウォーズの世界観を背景に、親子のような二人の絆を小気味よく描く王道エンタメ。分かりやすいプロットのおかげで、ドラマ版や過去作の予備知識がなくてもすんなり入り込める親切設計。銀河の『子連れ狼』とも言うべきバディ感とアクションのツボをしっかり押さえており、ドラマ版未見でも楽しめました。ただ、壮大で重厚な旧三部作のようなサーガ感を求めすぎると、少し小ぢんまりと感じるかも。

 

不器用な戦士と愛らしい相棒が紡ぐ、痛快な銀河の旅路。

 

 

映画「スマッシングマシーン」

圧倒的なパワーで無敗を誇った総合格闘家、マーク・ケアー。UFCを制し、日本のPRIDEでも活躍を見せる。しかし、初めての敗北をきっかけに、鎮痛剤への依存や家庭の崩壊など、心身のバランスを急速に崩していく。転落の一途をたどる怪物は、泥沼の中でもがきながら再起を図るのであった・・・が。

 

プロレス界のスターでもあるドウェイン・ジョンソンが、特殊メイクと肉体改造で熱演。2000年代初頭の日本におけるPRIDEブームの熱気や舞台裏の空気感が生々しく蘇る。派手な格闘アクションを期待すると、痛々しいドラッグ描写や重苦しい人間ドラマが中心なため好みが分かれるかも。それでも、リングの輝きと裏腹に蝕まれていく男の孤独と哀哀が心に残る。

 

栄光と挫折、そして再生を描いた、生々しく切ない格闘ヒューマンドラマ。

 

スマッシング・マシーン

スマッシング・マシーン

  • ドウェイン・ジョンソン
Amazon