ネルソン・マンデラ 。弁護士である彼は、南アフリカのアパルトヘイト政策に対し反政府運動を行い、投獄される。グレゴリーはコーサ語を解すことから、ネルソン・マンデラ担当看守として任を果たすことになる。彼らをスパイするために・・・。
グレゴリーは幼少期の友人との思い出を引きずりつつ、徐々にマンデラとの信頼関係を築いていく。人種差別政策に対して、監獄中のマンデラの存在感が感じ取れた。だが、グレゴリーの視点であるためか、マンデラ自身の人柄や苦悩をえぐり取るような描写はない。それでも彼の偉大さは伝わった。
傍観者ではなく、小さな一個人・主人公であろうとした看守の心。その心を保ち、僅かな行動をとる、それだけでも難しいことなのだ。