天才棋士。将来の名人。幼い頃、両親と兄弟を交通事故で亡くし、一人っきりとなった彼は、棋士の元に引き取られた。15歳でプロ棋士になった桐山零。勝負の世界で生きる。一方で自らの生きる価値を問い続ける。
前編・後編に渡る映画を一気に視聴。桐山の苦悩と静寂の中で進む勝負。崩壊と再生の繰り返し、次の一手を探すことから始める。答えのない雑然とした展開にも感じはするけれども、そんな明快な勝ち筋のない成長ドラマでもあるのだろう。
将棋のシーンに秒読みもないしサクサク指すしと将棋そのもの描写は軽め。心の動きを中心に添える。原作のマンガ的な描写と実写と難しいところはあったに違いない。
心地よい映画だと感じた。