ユダヤ人の画商が保有しているミケランジェロの絵画。ナチス・ドイツの野望膨らむヨーロッパ。ムッソリーニへミケランジェロの名画を贈り交渉を優位に進めようとするナチス・ドイツは、画商から絵画接収を強行する。ところが・・・。
ユダヤ人の不幸な歴史を扱った映画は辛いシーンが続くものだ。しかし、この映画は2人の不幸な友情の話が根底あり、滑稽ですらあるストーリ。歴史を考えさせらるような重い話ではない。ミケランジェロの絵画にまつわる、駆け引きを楽しむ話だ。
謎もシンプルだし、舞台の割に重々しくならないミステリー。