犯罪心理学者の女性が、死刑執行間近である死刑囚の調査を依頼される。死刑執行されるべきか、どうかの最終調査である。向き合った死刑囚は、如何にも犯罪者らしい太々しい態度。鉄格子越しに、心理学者は会話を始めるのであったが・・・。
死刑囚の過去を振り返る。不幸な境遇で、いくつもの殺人を犯す囚人が浮き上がってくる死刑という重いテーマを描いた作品。明かされる囚人に同情の余地はありつつも、聞き手の女性心理学者の心理変化描写が薄い。おそらく、両論を期待した映画の演出なのであろう。
重いテーマだけに考えさせられる映画。中途半端な印象が残念。