偏屈だが、優れた能力のある鑑定人。彼が鑑定の依頼を受けたのは、姿を隠した依頼人からであった。屋敷の美術品の鑑定である。姿を見せない依頼人。屋敷で見つけた貴重な品。彼は、好奇心から依頼人とその秘密を探り出すのであった・・・。
嫌味な印象の主人公が次第に人間的に感じていく。依頼人の謎を解き明かした、その先にあるストーリに驚いた。前知識なく見たい、勧めたい映画。淫靡な感じもっと加わってもいいくらい。
エンタメ的には、花も笑いも少ない。が、映画って、これくらいシニカルでもいいのではないかな、と感じた作品。
最後のシーンは、意味深で良い余韻になった。