妻に先立たれ、年頃の息子ともうまく行かず苦悩する詠春拳の達人イップ・マン。彼は、学校を退学となった息子のために、カルフォルニアに渡る。しかし、そこには異国に生きる同胞たちの現実があった。その苦悩の渦に巻き込まれていくイップ・マンであった・・・。
イップ・マンシリーズの最終話。本シリーズは、間違いなくドニー・イェンの代表作の一つだ。隠れたカンフーの達人を題材に偉大な達人を描いている。安定の勧善懲悪カンフー映画でありつつ、老いた達人の円熟味をだそうとするアクションも見もの。
KARATEが西洋との対立構造の道具になったりとか、アジア内における人種差別問題の連鎖とか。少し悲しい気分になったりもした。
近年カンフー・アクション映画の傑作シリーズがここに完結。