贋作画家マーク・ランディス。彼は自らの書いた贋作を美術館に寄付し続けていた。お金儲けが目的ではなかった。彼の姿と周囲の人々を淡々と記録した映画。彼の純粋な創作意欲と周囲の反応を描く。彼の贋作を見抜いたマシュー・レイニンガーも彼を追う一人だ。奇異の贋作家の素顔とは・・・。
彼の行動に驚き彼の技術に驚く。彼が贋作を作るのは絵を写し取ること自体が彼の動機であったのだろう。彼はアーティストではないと自ら言い放つ。淡々とした口調で語りつつ贋作を描き、美術館に持ち込み寄付する。詐欺行為だ。だが、彼を咎める気持ちになれないのはなぜだろう。
絵とはなんだろうか。
贋作であっても、一時期には美術館に飾って鑑賞されていたのだ。
マーク・ランディスの今。オリジナル作品を創作しています。