高校2年生。東京に出てバンドをしたい、あおいは、ベースの練習をする毎日だった。あおいの面倒を見ていた姉のあかねは地元の市役所に勤務。あかねにはかつてバンドのギター担当、慎之介と付き合っていた。だが、彼は高校卒業とともに町を出て行ったのであった。その慎之介の亡霊がバンドの練習場所であるお堂に現れた・・・。
どこか諦めた姉。それに苛立つ妹。熱かった頃の慎之介。夢破れた今の慎之介。そして、姉を好きなバツイチ。それぞれが、微妙にすれ違い、絡み合う展開。素敵な映像で展開する人間模様だった。
バンドの演奏や音楽への思いは感じられないのが残念。淡く浅いストーリ。所詮、青春のぐちゃぐちゃとした思いも、空の青さ程度の淡さでしかないのか。
バンドで主題歌歌わせなかったのは、大人の事情なのだろうか。演出なのだろうか。